読書会の記録「ストレングススイッチ」10月の回(後半)
アロハ〜!
今月も元気に読んでます!集まってます!繋がってます〜
リーウォーターズ著「ストレングススイッチ」を題材にした読書会、
10月のパートについてまとめてます。
ストレングス・スイッチ 子どもの「強み」を伸ばすポジティブ心理学
- 作者: リー・ウォーターズ,江口泰子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
(これまでの開催の様子はこちら♪)
読書会の記録「ストレングススイッチ」 - やさしいハワイのブログ
読書会の記録「ストレングススイッチ」進め方編 - やさしいハワイのブログ
10月の回、後半戦では、「ストレングススイッチ」第一部の2章、3章、4章について話しました。
参加メンバーの中で、
2章、3章のまとめをしてくださる方を募り、
私も4章のダイジェスト的な説明をしました!
2章「ストレングススイッチ」
ここの構成は、
①脳は強みより弱みに目がいく、思考のクセがある。
- 選択的注意(脳の省エネ。脳は、気にしようと思ったことを気にする)
- ネガティブバイアス(いいことを見逃しても生命の危険はないが、悪いこと見逃すのは生死に関わる。よって悪いことによく注意が行く脳の配線になっている)
- 投影(自分についてのいいイメージを守るため、一種の責任転嫁をする)
- 二元思考(物事をいいか悪いか、白か黒か、で見たがる)
②これがあるので、強みも含めた、「本当の姿」が見えていない場合が多い
③これは完全に消すことはできないが、意識してコントロールすることができる
やり方は心の中で「強みスイッチ」を入れること。
そして「強みスイッチ」の解説と使い方に入っていきます。
(ここまで、相当にわかりやすい言葉で理路整然とまとめてくださいました!
ありがとうございます!!私がやるより1000倍いい!)
私はこの、②から③への流れがすごくいいなと思いました。
どれも、脳の思考パターンなんですよね!
まず、それを知ってるか知ってないかは大きいです。
そして、こんな風に思ってはダメだとか、
そんな思考は消そうとか、否定・非難する必要はなくて、
そうなんだなぁーって認識する。
強み子育て最初の一歩は、それだけでも十分な気がしますよ。
子供の弱点に目が行きそうになったら、
あ、私いま「ネガティブバイアス」が作動してるんだなぁ
と、まず感情を眺め(マインドフルネスとかセルフコンパッションですね〜)
そうだ、強みスイッチ入れてみよう
と心の中のスイッチボタンを入れる。
まとめてくださった方も、普段の生活の中で見えている息子さんの様子、
必ずしもそれが本当の姿ではないんだなぁ
(全部が見えてるわけじゃないんだなぁ)
と感じられたそうです。
3章「強みを理解する」
3章は、「強み」の各論に入っていきます。
我が子に見えるあの行動、それは強みなのか?
強みを見つけるヒント(著者は得意、熱意、頻度の三つをあげてます)、
強みの種類(主力の強み、成長する強み、偽の強み、弱点)、
強みを伸ばす公式(強みは、能力と努力の掛け合わせで育つ)
この辺の解説になります。
3章のダイジェストを担当してくださった方は、
娘さんの水泳という習い事を通しての経験、
息子さんの学校の文化祭の研究発表に感じたこと、
このあたりに絡めながら、
「強み」に対する意見をシェアしてくださいました。
- 強みと努力の関係がすごく納得がいく
- 強みを理解し発揮していく上で、個人的な体験や実践(=うわべだけの知識でない)がすごく大切だと思う
一番ずっしりきたパートは、章の最後、ここだとおっしゃってました。
(以下「ストレングススイッチ」P115より引用)
子供がその活動をうまいかどうかはある意味、二の次と言える。強みに基づく究極の効果は「自分には強みがあり、そのおかげで自分がイキイキと輝けること、そして強みはオプティミズムとレジリエンスを養うもとであるとともに、人生の目標を達成するための資源である」という事実を、子供が自分の内面に深く取り込むことにある。
で、実は、
私も3章で一番大事なのここだなぁーと思ってマーカーしてたんですよ!
だから嬉しかったです!お揃い〜
本当に、スポーツとか、子供の習い事に関しては、
みなさん親としていろいろな思いがあると思いますけど、
それがうまくなることをゴールにおくっていうのは、
なんか違う気がしますね。
それこそ、得意、熱意、頻度、が高い活動で、
繰り返し熱中してやるものであれば、
うまくなりますよね。
でも、うまくなることが目的っていうより、
やっぱりその活動を通じ、その子が
「自分には資源があると感じられ、内面化でき、今後の人生の糧となる」。
これがいいです。これが習い事の醍醐味。
習い事に対する私の基本姿勢としたいと思います。
4章「強みを育てる年齢と段階」
4章、思ってたより結構複雑です。
年齢別、脳の発達と、その時期に応じた、適切な親の関わり方。
詳細割愛しますが、まあ、12歳までは割とシンプルだなと思いました。
思春期以降は少し注意が必要です。脳の大改造。
この頃子供の脳内は絶賛「シナプス刈り込み」中!
(脳の神経細胞の中で、頻繁に使われない部分は不要とみなされ機能を失う。
フェイスブックで言うunfriendみたいなものだと説明されています)
私の担当、4章ダイジェストは、ポイント絞って2点お伝えしました。
言いたいことはたくさんあったんですが、今回、
この本にある知識のうち、たった1つだけ「おみやげ」持って帰ってもらう
としたら何がいいかな、という視点で考えました。
(目的型読書の記事で、1冊の中で内容を把握する上で必要な文章は4〜11%と読んだので、何がなんでも絶対大事なとこってどれだ?って考えました)
で、その一つがね、うふふ、
強みの見つけ方川柳にしちゃったよ〜
著者はこの、「強みの見つけ方のヒント」、
同じ本の中で何度も、何度も、何度も繰り返しています。だから絶対大事ですよ。
いいですか、それはね、
強みかな 見つけるヒント TNH
(T得意、N熱意、H頻度)
しっぽりと味わいのある、いい句でしょう〜(笑)
しばらくTNHって唱えながら暮らしてみましょう。
我が子を見るときの強みスイッチMAXになると思います。
それと、もう一つ、すごくいいな、と思った箇所を1つ紹介しました。
まず前置きとしてP132、脳の大改造が終わる、思春期後期の話。
子供の強みも習熟のレベルに達していたり、
アイデンティティの一部になっていたりする。
強みを知りうまく活用できている子は、
その分野で学校代表に選ばれたり、
大学で素晴らしい成果を残したり、
なんだかご褒美みたいなことが起こるでしょう。
(ここまで前提)
(ここからが大事!)
でも、それだけじゃないんだよ!と展開します。
(ストレングススイッチP133引用)
それは大きなご褒美に違いない。
だが、たとえ我が子の強みがその子の成果につながらなかったとしても、なんの利益もなかったわけではないー自分が何を知っているかを知り、自分は何を知らないかを認める強さをもち、生涯を通して成長し、学ぶ大人の誕生である。
私は、ここすごく感動しました。
自分の強みを知るということは、
自分の強みでない部分を知るということでもある。
その認知は、強さでもある。
そして、別の箇所で補足もされてますが
「しなやかマインドセット」で正しく
「自己の能力」についてインプットされていれば、
弱みや不得手=自分がダメな証拠ではないので、
自分の強みでない分野についても、
真摯に、前向きに、認め受け入れることができるでしょう。
(not yetの精神で)
これが、生涯を通じて成長し、学ぶ大人、ということなんだと思います。
ちょうど、前の3章の話し合いで、
習い事って、うまくなるどうか、大きな成果が出るかどうか、
よりも、大事なことがあるのかも...
という話もあったので、
その流れから、ここへの着地もなんだか自然だったと思います。
(そして、メンバー全員「しなやかマインドセット」の本を読み込んでいて、
前提知識が共通なのも大きい)
とまあ、長くなりましたが、10月の読書会はこんな感じでした。
ラグビー動画の反転学習もあり、ちょっと盛りだくさんでしたが、
やっと書き終わった〜(今宵は乾杯じゃ〜)
そろそろ11月の読書会のプランニングに入るところです♪
ではでは、みなさま長〜い読書会記録にお付き合いいただき
ありがとうございました!!
マハロ!!