やさしいハワイのブログ

ゆるめのハワイ情報と、子育て、コーチング&心理学、アートの話など織り交ぜて書いてます♪

ライフサイクルの講座2回目(学童期、勤勉性、劣等感、スーパーパワーは自己効力感)

人の発達を学ぶ「ウェルビーイングライフサイクル」の講座メモです。

 

 

ライフサイクル2回目後半。

学童期。

 

これが今、我が家の子供たち(10歳8歳)、ドンピシャですね。

 

オンラインクラスでは学童期の特徴は?と聞かれて、

参加者の皆さんがささーっとチャットに意見をあげます。

(おぉーハイテク)

便利でわかりやすいからZoomのチャット機能は好きです。

 

私は「友人の登場」と書きました。

 

小学校に入ってからは、

子供たちの話に、色んな登場人物が出てきて、

あ、この子達の生きてる世界は

「ママとパパと自分」、から

「社会」になってきたんだなぁと感じます。

 

それは同時に、子供たちに

「他を客観的に見る力」

「自分と他人の違いに気づく力」

がついてきた、ということでもあります。

 

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幼稚園のお子さんと、小学生のお子さん両方いらっしゃる方は、

会話の質の違いを気にしてみると面白いかもしれません。

小学生のママさんパパさん、お子さんの発言、

こういうの多くないですか?

 

●ちゃんは計算が早い。

■くんは足が速い。

▲は逆立ちができる。

 

これに加えて、自分は何ができる/できない、自分もできるようになりたい、あとは、持ち物シリーズ(誰々はどんな消しゴムを持ってる、Apple Watchを持ってるetc)、体の発達シリーズ(誰々はもうブラをしてる、髪を染めてる)、習い事シリーズ(誰々はバレエを習ってる、公文に行ってるetc)など。

 

我が家の8歳女子の話は、

こういう切り口が多いですね。

本当、よく他の人のことをみてるなぁと思います。

他との区別がつくことで、自分というものがはっきりしてくるのかな。

 

あとは、単なる友人の登場というだけではなく、

環境の変化も。

 

児童期から学童期に移行する時の大きな変化は「学校」。

 

学校という枠組みに入り、

自分のやっていることに対して評価がつき始めます。

幼稚園で、誰の絵が一番いいとか、誰が一番発言してるとか

採点しませんが(お受験は別)、

小学校に入ったら、良くも悪くも一定の尺度で図られて、

それに対して評価がつきます。

いやでも、他と自分の「差」を認識せざるを得ない。

 

私が、コーチングや心理学を学び始めたのは、

実はこれがきっかけでもあるんです。

子供にこの環境変化が訪れた時でした。

 

幼稚園までは、楽しいこと、好きなことだけやってればOK!

でも、幼稚園を卒業してキンダー(0年生)や1年生になると

毎週単語テストがあったり、

読解力に応じてグループわけされたり、

自分の子供が物差しの上に乗った感がすごくありましたね。

 

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現地校では英語、おうちでは日本語を練習

それで、当時の私はまだ白黒思考だったので

「子育て?それは成功か失敗かの二者択一だ」

です。はい。

ちょっとでも失敗の片鱗があるとプチパニックでした...

 

何としても「この子をできる子にせねば」みたいな

変なプレッシャーがあったような気がします。

(よかった、そのあと心理学に出会って...

自分軸を探す旅に出ることができた...)

 

エリクソンの理論でこのステージを説明する言葉は

industry vs inferiority、

 

日本語では勤勉性 vs 劣等感 だそうです。

 

はい、もちろん食いつきますよ、industry。

なんでインダストリー(産業?)が「勤勉性」なの?

 

で、辞書引きました。

40年弱知りませんでしたが、industryって

「産業」以外にも意味があるんですね...

 

Weblio辞書では

①産業・工業

②勤勉・精励

だそうです!

 

語源はindu(in)+struere(to build)、

 

内部で造る、

そこから派生して個人的な自己研鑽や知識や技能の修養という意味。

職人に求められる器用さや腕の達者を指す言葉だったようです。

 

②に関する諺も。

Poverty is a stranger to industry.

(「稼ぐに追いつく貧乏なし」)

 

聞いたことないよ...笑

貧乏暇なし、に似てるけど違います。

一生懸命頑張ってれば貧乏にはならないよ、ってことなのかな?

ポジティブ心理学的には突っ込みたい点がありますが置いとこう!)

 

せっかくなので脱線しまくりましょう!

 

私調べによると、

 

勤勉勤勉性は微妙に意味が違うとのこと。

 

勤勉は、辞書上は真面目にコツコツ頑張ること。

勤勉性は、エリクソンが定義した言葉で

エリクソンさん、いっぱい新しいコンセプトを生み出したんですね〜感謝)、

 

①「社会から期待される活動を」

②「自発的に」

③「習慣的に」

 

営むこと。

 

だそうです。

 

自分がやりたいことを、やりたい時にやっていた海賊時代(←こちら参照)と異なり、社会で価値があるとされることをやります。

 

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(海賊時代です)

 

そして、人に言われた時だけやるとか、

やったり、やらなかったり、ではなく、

自分から、習慣的にできる。

 

これが勤勉性だそうです。

 

 

で、ここからが、亜里先生のクラスならではの流れ。

 

勤勉性は、デシの自己決定理論に出てくる「自己効力感」とも

大きく関わりますね。

勤勉性は「生産的なことを、頑張る力、やりぬく力を含む」

との説明でした。

 

で、人は頑張ること、やり抜くことができると

「自分にはそれをやる力がある」と感じます。

これが自己効力感。

 

エリクソンは、学童期のResolution/virture、

通称スーパーパワーはcompetenceと定義しています。

 competenceは直訳すると能力、ですが、ここでは

「自分には能力がある」「自分はやっていけるのだ」という感覚、

有能感という意味のようです。

 

 

なので勤勉性を育む接し方は?

と考えた時、これは自己効力感が育ちやすい環境は?の問いとも重なります。

 

要するに「やってみよう」と思う気持ちを尊重する環境や接し方を

考えるといいようです。

 

それはすなわち、 

安全基地があるから、挑戦できるし(関係性)、

内発的なモチベーションがあるから、やろうと思うし(自律性)、

自分は自分でオッケーだから、個性や強みを発揮できる(多様性

 

あとは、ここに能力に関する考え方

「しなやかマインドセット」(やればできる。not yet。失敗は成功への道)と、

「強みをベースとした子育て」(得意・熱意・頻度・フィードバックループ

 

を載せて完成。

 

うーん 勤勉性って、

「世界で通用する子供の育て方」でカバーするコンセプト、

全部関係してきますね!

 

エリクソンさんの理論を学びながら

「世界」を復習もできる〜!

 

繰り返しになりますが、

ライフサイクル講座で習った学童期の適切な接し方。

自分の毎日に落とし込むとしたら、結局

 

やりたい気持ちを尊重する。

あなたにはできる、と伝え続ける。

今はできなくても、努力したらできるようになる、と示す。

失敗は悪くないと示す。

自分のリソースに気づいて活かせるようサポートする。

そして土台の関係性。

あなたはあなたで素晴らしい&無条件に愛されている(と伝える)

 

こんな感じですかね。

 

 いやぁ、本当勉強になるなぁ。