もう一回聞くけどアサーティブってなぁに
アサーティブコミュニケーションや、DESC法についてあれこれ考えた記事↓の続きを書きます。
私のお隣さんは、大学で非ネイティブに英語を教える先生です。
で、この前「アサーティブ」について聞いてみました。
この方は英語の表現を非ネイティブに説明するのがとても上手で、私のオタッキーな質問にもいつも親切に答えてくれる...大変お世話になっている方...mahalo!
私の疑問...アサーティブっていい意味なの悪い意味なの?に答える形でいうと、英語の文脈ではやっぱりポジティブな意味で使われることが多いようですね。
「友達が中華料理屋に行きたいって言ってる時に、自分はカリフォルニアピザキッチンに行きたいって思うんだったら、自分の気持ちより相手の気持ちを優先しないで、『いや、自分は今日はピザ食べたい。カリフォルニアキッチンに行きたい。行こ!』っていうのがassertiveだよ。」
だそうです。笑
他の例は?と聞いて出てきたのは、やはりこれ。
You should be assertive.
自分の意見はちゃんと言った方がいいよ。かな。
辞書の上での日本語訳は
なので、You should be assertiveを「独断的にやるべきだ」「断定的な言い方をすべきだ」なんて訳したら、ちょっと意味変わってくる、ってことですね〜
なんでこんな違いがあるのかな?と先生に聞いてみたら、こう言ってました。
「それは、英語圏では自分の意見をはっきりと示すことは良いことで、奨励されることだけど、日本では、必ずしもそうじゃないから、だろうね」
なるほどーー!同じ行為をしていても(自分の思ったことを、はっきり言う)それぞれの社会の価値観によって、ポジティブな意味、ネガティブな意味、と、解釈が分かれてくるんですねー。なんか面白い。
ちなみに、ちょっと脱線するけど、日本語の「厚かましい」の話題も出てきました。「厚かましい」って、英語にするのがなかなか難しいんですよ。ある時、その英語の先生の旦那さん(生粋の関西人)が、「関西人は厚かましいとこがあるから」って言ったんです。で、
「アツカマシイッテナニ?」
となりまして。それで、一生懸命、日本人だったら厚かましいって思う瞬間の例をあげて説明しました。私が、知り合って間もない時にちょっと大きめな頼みごとをした件とか、一般論で、馴れ馴れしい接し方とか、大阪のおばちゃんがお店でちょっとおまけを要求するとか?でも、いくら言っても、
「??」
っていう顔。そこで、しょうがないので、辞書を引いて「厚かましい:brazen」って出てきたのでそれを見せると、
「あなたが言ってる例は全然brazenに聞こえないけどねえ。maybe 「overly friendly」かな。
と。ということで、へぇ、日本人が感じる「厚かましい」っていうレベルと、アメリカ人が感じる「brazen」のレベルは、結構違うんだなぁ、と思った次第です。
はい、脱線しましたね。
というわけで、「言葉」と、「その言葉が使われている社会の価値観」ってやっぱり密接に関わっているので、二つの異なる言語間では、A=B, B=C, ゆえにA=Cって短絡的に考えたらいけないんだなぁ、と思った出来事でした。
長い独り言、読んでくれてマハロ!