DESC法を試す時がきたかもしれない(2)
DESC法を試す時がやってきたかも、の続編を書きます。
復習ですが、アサーティブコミュニケーションの一つとされる、DESC法。
まず、アサーティブってなんや、という疑問ですが、
そもそも、自分の要望を伝えたり、断ったりする時のコミュニケーションは3種類に分けられるそうです。
①攻撃的コミュニケーション(I am OK you are NOT OK)
②受動的コミュニケーション(I am NOT OK, you are OK)
そしてその間にあるのが、
③自他尊重(I am OK, you are OK)のコミュニケーション
「自分のことをまず考えるけど、ちゃんと他人のことも配慮する。」
⇨「アサーティブコミュニケーション」
で、語源フェチの私。。。辞書引きますよ。笑
まず、辞書で引くと、「アサーティブ」って
assertive 断言的な、言い張る、独断的な、断定的な
なんですよね。この4つだけ聞くと、一番上の説明(自他尊重)とちょっと辻褄合わない気がするんですが、assert:主張⇨自分を大事にする⇨で、適切な自己主張、という意味の、アサーティブコミュニケーションなのかな。
辞書の日本語的には結構強めの言葉ですが、英語の世界のリアルライフではもうちょっとポジティブな意味も含めて使われてるってことなのかな?あとで英語の先生に聞いてみます。
an assertive sentence で断定文。平叙文。
assertの由来は、sert(=join(結ぶ))だそうです。
同じルーツを持つ言葉は
concert コンサート(=ともに結ぶ)
insert 挿入する(=中に結ぶ)
assert は自分とつながるー自分を大事にー自己主張、権利を主張する
こんな感じの成り立ちのようです。
はい。前置き長いけど、これで忘れなさそう。
語源調べるの大好きです。
で、昨日の出来事。
大工さんが誤って、息子のレゴセット(組立済み)をビニール袋に突っ込んじゃった件。夕飯は外食して帰宅が遅かったので、事件が明るみに出たのは今朝、学校に行く前でした。
まず、先発部隊(妹)が私のところに報告に。
「ママ!!レゴがまた壊れてるって●(お兄ちゃん)がないてる!!ママ、またやったの???」
それで現場に駆けつけると、ものすごく沈んだ顔の息子。
母(心の声):DESCで説明だDESCで説明だ
母:
【Describe】状況、相手の行動を客観的に描写
あら!レゴがぐちゃぐちゃに袋に入れられてるね..
実は、昨日大工さんが帰る前に謝りに来たんだよ。
作業をする中でどうしても動かさないといけなくて、
よく考えないで袋に入れちゃったって言ってたんだよ。
大工さんが言ってたのは、こういう意味だったんだね。
【Express, Empathy】状況に対する主観や意見または、共感
一生懸命作ったシリーズ、
全部ぐちゃぐちゃになっちゃったね。
こんなことが起こったんだもん、悲しいよね。
お友達と一緒に作りかけだったロボットまでぐちゃぐちゃで、
本当に悔しいだろうな…辛いね(ハグ)
※前回みたいに、泣き叫ばないので、会話を続けることに。
【Suggest】提案
まだ当分工事が続くから、これからも同じような事があるかもしれない。どうかな、壊れて欲しくないレゴを2階に持って上がろうか。そしたら、間違って袋に入れられたりしないと思う。
※うなづいた!逃げ出さない!奇声をあげて部屋にこもらない!
【Choice】選択肢、もう一つの可能性
それか、工事が関係ない1階の寝室の奥にレゴだけのためのテーブルを置いて、誰にも邪魔されないレゴの空間を作ろうか。●はどっちがいいと思う?
※後者の方が便利と答えた!(フツーに!)
で、今これ書きながら振り返ってるんですが、
このDESC、「やるぞー!」って思ってたからできたけど、無意識でできるようになるにはだいぶ訓練がいるわ....でも、できたらすごく、いい気がする!めちゃ建設的なので言ってる私も気持ちがいいし、息子も多分conforting だったんでしょう。現にすごく落ち着いていたし。あとは、前回(非DESCアプローチ、別名 余裕のない母さんアプローチ)は、とにかく、事件が急に起こったので心と時間の余裕がなかった。それで、早く問題を納めたいから、「もうこんなの普通やん、そんなに泣く必要ないでしょ、(大工さんも見てるし。)早く泣き止みなさい。そもそも床にレゴ散らかしてるからいけないんだよね?」ってなっちゃって、Describe⇨省略 Empathy⇨省略&否定、Suggest⇨なし、Choice⇨泣くか泣かないか。むしろ泣き止む方向でよろしく!って感じでしたからね。
自分の意見を伝える時、丁寧にDとEに時間をかけるって大事だな、と。あと、SやCが、「適切なもの」、「その時ベストなもの」を、っていうのも納得。思いつきで適当なsuggest やchoiceを言っても響かないでしょうね。ここも、自分の意見はいうけど、相手の気持ちや意見も尊重する、につながる部分なのかな。
うーん まだまだ習得感がない。あと1−2こ、実践話や目撃談など集めたいと思います。目撃談、っていうのは、私、この方法ね、あるアメリカ人のママとその子供の会話で結構見たことあるんですよ。そのママは、職業柄か(ソーシャルワーカー)、子供との関わり方がとても素敵で、その親子の会話には感心する場面が多々あるんです。しばらくDESCメガネをかけて、聞き耳頭巾で過ごしたいと思います!!