ゴキブリトークで高文脈文化と低文脈文化について考える
アロハ!
今日は、ゴキブリの話題から、コミュニケーションスタイルの違い「高文脈文化」「低文脈文化」を考えたことについて。
ただいま我が家は絶賛リフォーム中。
写真は控えますが、とりあえずキッチン、バスルーム、全取っ替え中!
工事が始まったのは先週で、本日でDay5。
住みながらのリフォームって結構大変...ではありますが、
まだ一週間目だからか、割と楽しんでいる自分がいます。
まず、工事が急に始まったもんだから、
(というか「パーミット」という工事開始の許可をとるのに1年かかったんです。もう、さすがアメリカ、さすがハワイ....リフォームなんていつ始まるかわからない、って感じで、この工事自体、我が家ではジョーク化していました...笑)
で、ある日「なんか、そろそろパーミット取れそう!」「取れた!」
「工事だ〜!!」ってなったんです。関わる人全員の気持ちは一つ。
「ホリデー(クリスマス)までに終わらせたい」
このモチベーション大きい。笑
だから、ものを箱詰めする時間的余裕がなくて、
食器とか調理器具とか、全部特大ゴミ袋に入れてあります。
そして、1階部分で唯一工事対象じゃない寝室にゴミ袋たちは追いやられ、
そばには、炊飯器、コーヒーメーカー、電子レンジを無理やり設置してるので、
見た目、完全ゴミ屋敷。そして折りたたみデスクとパイプ椅子、PCを
ゴミ袋山脈の近く、なんとか確保したスペースにおいて、今これ書いてます。
何度もいうけど、見た目は完全に、あの、ドキュメンタリーとかに出てくるゴミ屋敷。
で、えっと、でもなんかそんな状況を見て、ちょっと笑いが出てくるのはなぜでしょうか。みんな「大変でしょう..」と心配してくれるんですが、なんかもう、笑うしかないというか。友人とか招き入れて、見せちゃったりして。笑
来週あたりストレスの波がくるかもしれないですけど。
おっと脱線。
で、工事の人がひっきりなしに出入りしている我が家。
ヘッドカーペンターのNさんとは特に毎日いろんな話をします。
その中でこの前ゴキブリの話題になりました。
ただでさえゴキブリ天国のハワイなんですが(不可避)、
工事直前、我が家は、ゴキブリVS人間の凄まじい戦いが繰り広げられていたんです。
3ヶ月に一回、専門の害虫駆除業者さんにも来てもらって、いろいろ処置しても、
それでもすごい頻度で出るゴキ。
なんでだろう、なんでだろう、って言ってたんですよ。
(ちなみに、工事でわかったんですが、キッチンのシンクの裏に、どでかい穴が空いていて、基本的に外の芝生が丸見え。要するにゴキにとっては、キッチンから庭に通じる直通トンネルがあった...おいおい。どうりで、どれだけ綺麗にして、どれだけホウ酸団子おいてもひっきりなしに登場するわけだ)
でね、古い食洗機やシンクを取り外してもらった日。
この日私はゴキ襲来に備えめちゃめちゃ気合い入れてロビーイング活動してたんです。
Nさんはじめ業者さんみんなに、うちのこれまでのゴキ事情を話して、
「とにかくあのシンクの裏にはいっぱいゴキが住んでるから。」
「取り外したら多分20匹くらい出てくるから。」
「逃げ場を失ったやつが他の部屋にいかないように速攻このスプレーでやっちゃって!!」
(↑直通トンネルの存在をまだ知らないので、キッチン=ゴキ溜まり場だと思ってる)
で、いざ取り外すよ!という場面になると、急に怖気付いた私。
怖くなって外に出てたんですが、
Nさんがいうには
「生きてるやつは3匹しかいなかった」
っていうんです。
で、ここで高文脈文化で育った私が思ったこと。
「この人、本当のこと言ってない...」
頭の中では、
だってあの裏にはゴキの集会所があるし
だって1日に何匹もあそこから出てきた日もあるし
だって私の予想では生きたやつが10、死んだやつが10くらいいるはず。
全部勝手な思い込みですけど。
そして、
勝手に妄想は続き
私の頭の声:
「Nさんはきっと、「ゴキが20匹も出た」なんて言ったら私に失礼になるかもしれないと思って、綺麗事並べてなかったことにしようとしてるんだ。そうか、ゴキ=不潔みたいなイメージもあるし、私が恥ずかしい思いをしないで済むように、事実を隠して「たった3匹しかいなかった」って言ってくれてるんだ。」
と考えていました。
なので、もう本当これ、いま考えるとバカバカしいんですが、何度も何度も
「いや本当はもっといたでしょう」
「いっぱいいたのにそんなにナイスなこと言ってくれて」
「ありがとう、私の面目を保ってくれて」
みたいなこと言いまくり。
でもやっぱり何回聞いても、Nさんは、
「いや生きてるのは3匹。他の家と変わらないよ。
もっとひどいとこ、ハワイにはいっぱいあるよ」っていうんです。
もう絶対、この人、親切で言ってくれてるだけだ、なんていい人だ、って思いながら聞いてました。で、でも後から気づいたんですよね、多分本当に3匹しかいなかったんじゃないかって。笑
きっと、私が勝手に、Nさんのセリフの文脈を想像して(言葉意外に何か情報がある、意味がある、言葉がすべての事実を表してはいない)高文脈モードになっていたけど、Nさん(アメリカ人)はただ本当に、事実を事実として、言葉で、言っただけ。それ以上もそれ以下もない。含みはない。必要なことは全部言っていて明確。
こういう図式だったんだと思います。
で、こういうことってよくありますよね。
特にアメリカに住んでるとみんなはっきりしてるし、思ったこととか基本的にちゃんと言葉として伝えてきますので、自分が高文脈モードを働かせすぎてると、変な時があります。
アメリカ人がお腹いっぱい、って言ったら、本当にお腹いっぱいなので、
「遠慮しないで〜」とか言ってそれ以上食べものを進める必要はないし、
ホームパーティで何も持ってこないでOKとか言われたら、
そうは言ってもなんか持っていかないとダメでしょ、失礼になる
とか思わなくて大丈夫。周りをみたら本当に手ぶらできてますから、変に「いや、一応サラダ作ってきました」とか、空気読む必要は全くなし。
逆に、例えばお家に招待して、「何も言わなくてもなんか持ってくるよね...」と日本人の手土産的な、お土産的なものは期待してはダメ。笑 持ち寄ってもらいたい時はちゃんと「それぞれ一品お願いします」とか「肉はあるので野菜をお願いします」とか、クリアに、正確に伝えた方が、うまくいく。そしてそこに「こんなこと言ったら厚かましい」とか思わなくていいみたい。日本人同士だとまたちょっと違うダイナミクスですけどね...
というわけで、私はまだ、やっぱり知らず知らずのうちに
「行間読む」「言外の意味がある」
的な思考・行動する時があるんだなぁ...
と思いました!
備忘メモ:
コミュニケーションスタイルの違い
今、いろいろ流派によって考え方も違うみたいなので、
必ずしもこの線引き(言語を文脈依存度で分ける)が
正しいかどうかっていうのは変更あるかもしれないですが。