DESC風の会話・目撃情報(ヒートアップする息子とお母さんの巻)
先日、DESC的な会話を活用する母子の様子を目撃しましたのでご報告します。
少し前のブログに出てきた私の友人親子です。
(ママをエミリー、息子をショーンとしましょう。)
場面は、コンドの敷地内にある共有の芝生エリア。
ここでみんなでボール遊びをしている時に、事は起こりました。
遊んでいたのは、ショーンと、うちの息子、娘、の3人。
私とエミリーは世間話に花を咲かせる中、
子供達3人はポワポワの、水色のゴムボールを投げたり蹴ったりして遊んでいたのですが、そのうちにポーンと勢いよくけられたボールが、大きな木の枝に引っかかってしまいました。
うちのコンドは、木登り禁止。
目撃されたら写真を撮られ、管理組合に通報されて、厳重注意です。
なので、子供達は一生懸命、そこらへんにあった木の枝を投げたり、別のピンクのボールを投げたりで、引っかかった水色ボールを落とそうとトライ。登れば簡単なんだけどね〜大人の事情があるんだよ...
ただ、なんどやってもうまくいかず、そのうちに、ショーンがエキサイトしてしまって、誰にもピンクボールを渡さず、話も聞けない状態になり(時々なります)、ひたすら
ピンクボール投げる⇨当たらない⇨キレる⇨他の二人がやりたいという⇨聞かない⇨最初に戻る
と困った展開に。
そこで仕事人エミリーの登場。
で、振り返って考えると、極めてDESC的だったけど、EDSCでしたね。
最初に共感してました。だから、冒頭には「DESC風」と書きました。
「あんなところにボールが上がって悔しいね。」
「なんとかボールを当てて、水色ボールを落としたい気持ちはよくわかるわ」(Express, Express, Emphasize)
このパターンは共感アサーション、相手の気持ちを認めていることを示す会話の構造ですね。共感ではなく、自分の主観的気持ちや意見を表す場合も有りますね。
「でも、他の二人を見てみて。二人も、同じようにボールを投げたくて、順番を待ってるようだよ」(Describe)
「どうだろう、一人5回ずつ、ピンクのボールを投げて、みんなが順番にトライするのは?」(Suggest)
「それとも、この遊びは一旦やめて、別のことをする?」(Choice)
でね。
うまくいくんですよ、これが。
それまでエキサイトして、ヒートアップして、(日本語乏しすぎ..)
人の話を聞く耳を失っていたショーンが、パッと手を止め、
「うん、じゃあ交代制にしよう」
と素直に応じました。
そして、なんと!それまで何回やっても当たらなかったのに、
ショーンが3回目の投球で見事ピンクボールを水色ボールに命中させ、
落下。
無事に遊びは再開されました。
で、感じたことは
①人は共感されると落ち着くんだな、話が聞けるんだな〜!
②エミリーの声のトーンが、批判、叱る、怒る、とは程遠い、極めて穏やかで中立的なものだった。
③エミリーのSuggestionが絶妙だった。具体的で、現実的で、小さな行動変容だった。
こんな風に思いましたよ!
異なる意見を持つ者同士の話し合いの場、例えばビジネスや、異文化コミュニケーションの場面で有用とされるDESCですが、子育てにも応用できそうなヒントがありますね。また、DESC的な会話の様子、記していこうと思います!
マハロ!