やさしいハワイのブログ

ゆるめのハワイ情報と、子育て、コーチング&心理学、アートの話など織り交ぜて書いてます♪

ライフサイクルの講座3−③(ピアジェ:後操作期と形式的操作期)

ライフサイクル講座のピアジェさんの認知発達理論をまとめています。

yasashii808.hatenablog.com

こちらの続き。

 ③7−12歳は「後操作期」

「頭の中でシンボルを用いて操作ができるようになる時期」と書いてあります。シンボルとは、具体的なものを、別のもので代表したもの。架空の入れ物。フォルダ、カテゴリ、みたいなもの。わかりやすいシンボルが「名前」。毛がふさふさで耳が長い動物の写真を見て「うさぎ」、ミッフィーの絵本を見ても「うさぎ」とわかるのは、私たちは世間ではそういう物体を「うさぎ」として括っていると理解しているからです。学校で毎日会う「Aちゃん」は、「生徒」でもあるし「子供」でもあるし「お友達」でもある。そういう、「ものには名前や種類がある」ということを理解し、関連付けて使っていく能力が「シンボルの操作性」。後操作期はこれが上手になってくるそうです。

(なんだか、当たり前のようなことだけど、まあ、確かにそうですね〜!曲線的に習得しているから、いつからできる、とか考えたことなかったけど、子供って、確かにどこかの段階で、これができるようになりますね〜 ジーン涙)

  • 自己中心性が和らぐ(脱中心化)
  • 保全性、可逆性の概念の習得

 

あ、先生のエピソードが面白かったですよ。この時期、シンボル操作ができると言っても、具体的な事象についてのみだそうです。だから、頭の中でみかんとりんごを足したりはできるけど、「結婚」とか抽象的な概念はまだ難しいみたい。だから、先生のお子さんは「ママ、パパと結婚したら?」とおっしゃっていたそうです(かわいい!)。

 

 

④12歳以上が形式的操作期

具体的な出来事だけでなく、抽象的なことについても論理的な思考ができます

みなさん、小さい子供に「おじ」「おば」「いとこ」の概念を説明しようとしたことありますか?そして、その時、うまく伝わりましたか?

うちの子供たちにとって「ハルちゃん」「アオちゃん」がいとこに当たります(個人情報w)。子供たちの中では「どうやら世間では「ハルちゃん」「アオちゃん」みたいな人たちを「いとこ」と呼ぶらしい」程度の認識はあったと思いますが、「父親または母親の兄弟姉妹の子供を、いとこと呼ぶ」ってわかってるかどうか。カツオとワカメは、タラちゃんのいとこなんだよ、みたいな(←余計ややこしい)


あ、「お父さんの叔父さんのことを、大叔父っていうんだよ。じゃあ、あなたの大叔父は誰?」とかね。


わからないともどかしいですが、「バカモーン、なんでこんなに説明してるのにわからないの?」と言う前に、その子の「発達段階」を見てあげるのが「優しい関わり」なのかな、と思いました。

「文化」「お祭り」なども抽象的な概念ですね。この前、娘(8歳)の現地校の宿題で、クリスマス前だったかな、「What does holiday spirit mean to you?」ってあったんですど、意味がわからなさすぎて娘は泣いていました。ちょっと、高次元すぎましたね...

 

あ、それと、最近、ドライブ中に娘がいきなり「ママ、LGBTってなあに」と聞いてきました。アイデンティティ性的志向、パートナー選択、身につけるものの志向、とか?そんな感じの側面から説明しましたけど、あれ、やっぱり概念としての理解って8歳の子供には難しいかもなぁと思いました

幸い、アメリカに住んでいると、さりげなく「実例」に触れる機会が多いです。なので、まあ、ごく自然に、ニュートラルな認識をしていってほしいなぁと思ってます。

 

で、ここまで書いて感じたこと。

  • 発達段階の特性と、ものの見方を知ると、親にとって意味不明な子供の行動も、その年齢ごとの特性の現れであるとわかる
  • 子供の行為や認知が、年齢の特性であるとわかっていれば、自分の育て方が悪かったか?と自分を責めたり、この子は性格がひん曲がっている...と悩んだりする必要もなくなる。
  • 自分を責めない、子供の人格のせいにしない、ので自分の心には余裕が生まれ、子供には優しく接することができる。子供特有の行動でイライラしない。

うん、これが、ママやパパが、早い段階で発達理論を学んで得られるメリットかな、と思います。宇宙人的に思える子供の行動も、裏にある意図や認知の仕組みを知っていれば、「まだ、大人のものの見方をしてないだけなんだな」と見守れます。これは大きいですねー。

 

オッケー!長くなったけど、ここまで読んでくれた人、まさかいるのかな?

(あなたよあなた!!!)

マハロ〜!!